青年会議所について
青年会議所とは?
青年会議所(JC)とは、“明るい豊かな社会”の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感を持った20歳から40歳までの青年の団体です。青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の区別なく、自由な個人の意志によりその居住する各都市の青年会議所に入会できます。
歴史をもつ日本の青年会議所運動は、めざましい発展を続けておりますが、現在、日本各地に704の青年会議所が存在し、全国的運動の総合調 整機関として(公社)日本青年会議所が東京にあります。
全世界に及ぶこの青年運動の中枢は国際青年会議所ですが、86ヶ国地域に国家青年会議所があり、約 35万人が国際的な連携をもって活動しています。
日本青年会議所の事業目標は“社会と人間の開発”です。
その具体的事業としてわれわれは市民社会の一員として、市民の共感を求め社会開発計画による日常活動を展閉し「自由」を基盤とした民主的集団指導能力の開発を押し進めています。
さらに日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立による豊かな社会を造り出すため、市民運動の先頭に立って進む団体、それが青年会議所です。
2023年度 理事長所信

【はじめに】
今、ロシアのウクライナ侵攻で始まった戦争は長期化し、新型コロナウイルスという未知なる脅威も未だ完全収束が見えず、世界は混沌としています。
自由な社会と経済発展を実現し社会をリードしていく人材育成を目的に1915年にアメリカで始まったJCIですが、最初は31人の青年活動グループから始まりました。そして現在JCIは世界で最も大きな青年団体となりました。
その中でも、世界でトップの会員数を保持するJCI日本は世界のリーダーとして力を発揮し、状況を変化させていくことのできる存在であると私は確信しております。
世界の多発する困難な問題に我々はどう立ち向かってゆくべきなのでしょうか。
【地域が抱える問題】
現在の日本全体が抱える大きな問題は、超少子高齢化や人口減少により経済が衰退し、社会保障費の増加や労働人口の減少により財政を圧迫することでこれまでの社会や生活が維持できなくなる事です。また、エネルギー不足や物価高騰により人々の生活は困窮してきています。さらに、自然災害や人為的な環境破壊なども加わり、今後我が国でも食料不足が起こる可能性さえあります。これは非常に深刻な状態です。
我々の活動地域である備前市、赤磐市、瀬戸内市、和気町の三市一町からなるこの東備地域にも同様な多くの課題や問題があります。地方都市の一番の課題は、東京一極集中による人口流出です。全国的にも人口が減る中、岡山県や東備地域から人々が都市部へと移り住むことで人口減少は益々加速していきます。
まずは少子高齢化や人口減少を食い止める方法はないのか、我々も地域と連携して取り組んでいかなければなりません。
【安心安全な東備地域の創造】
《防衛についての学びと対策の連携強化》
第二次世界大戦が1945年に終戦して以降、世界は二度と同じ過ちを繰り返すまいと常に平和を願い歩んできました。誰もが願う戦争なき平和は人類にとって希望であり目指すべき世界です。それ故に今の世界の状況を予想する人は少数であったのではと考えます。メディア等で戦争を目の当りにしたことで、多くの国民が日本も他人事ではないと感じていると思います。では、実際に起こった場合の備えはできているのでしょうか。今一度あらゆる状況を想定しながら、地域とも連携して議論していくことが必要だと考えます。
《災害支援協定の連携強化》
近年、日本各地で毎年のように発生している自然災害は、発生することを未然に防ぐことは不可能であり、2018年7月には西日本豪雨により岡山県も甚大な被害を受けました。我々の東備地域もいつ被災するかわからない不安が続いておりますが、過去の経験を基に、日本政府もこの自然災害の対策には非常に力を入れており、様々な施策がなされています。我々JCI備前も2021年に備前市、赤磐市、和気町の各社会福祉協議会と災害支援協定を締結し、万が一このエリアが被災した場合は、全国組織であるJCのネットワークを活かし迅速にかつ的確に必要な物資の提供を行えるようにいたしました。この協定を今後も継続していくと共に、よりリアルに対応していけるよう、地域の方々と協力していかなければなりません。
【未来輝く東備地域の創造】
《次代を担う青少年の育成》
いつの時代も、地域の未来を担っていくのは子ども達です。子ども達は地域の宝であり、未来への希望だと私は考えています。明るく元気で思いやりのある子ども達が多く住まう地域は、それだけで活力のある魅力的な地域だと感じます。学校、家庭、地域が上手く連携を図り、子ども達をより良い大人へと成長させていくことは重要な役目であり、我々がそのハブとなって連携の強化に努めていかなければなりません。しかし、そんな子ども達が大人へと成長していく過程で、一部の子どもは道を外れ、犯罪に手を染めてしまいます。そのような非常に悲しい事例を少しでも減らしていくために、幼少期の楽しい思い出や辛い経験、成長過程での身体的、精神的な誠の学びを提供することで、健全で誠実な大人へと成長させてくれると思っています。
《食における環境問題への取り組み》
日本において食事の際に「いただきます」「ごちそうさま」と言うのは当たり前ですが、この習慣があるのは世界の中で日本だけというのをご存知でしょうか?「いただきます」は、作物を育て収穫してくれた人や食事の提供に関わったすべての人への感謝を表す言葉です。「ごちそうさま」は、同じく食事の用意をしてくれた人と、すべての惠に感謝と敬意をはらう気持ちが込められています。こういった習慣は日本特有のもので、すばらしい文化であると言えると思います。
ところが近年、世界中で食品ロスが大きな問題となっています。この食品ロスは、我々日本も含む先進国に多く見られ、食品の過剰生産や加工過程による廃棄、スーパーや小売店での過剰仕入れや消費段階による食べ残しが主な原因とされています。世界の人口の9人に1人が食料不足で餓えに苦しんでいると言われている状況を考えると、決してこのままでいいはずはありません。
また、日本の食糧自給率は37パーセント程度と大変低い割合となっているのが現状です。このままでは明るい未来が思い描けるでしょうか。私はこれらの問題に微力ながらも取り組んでいかなければならないと考えています。
私達ができる事とは何でしょうか?その第一歩として、食品を無駄にしない、食べ残しをなくし、食品をできるだけ廃棄しないという取り組みができると考えます。
《環境汚染への取り組み》
明るい豊かな社会の実現を目指すうえで、自然の環境汚染の問題は特に解消すべき問題であると感じています。温室効果ガスの排出による大気汚染やプラスチックごみや家庭排水による海洋汚染問題など、日本には多くの改善点があります。このような多くの問題を少しずつでも改善していくことができれば、人々が暮らす地球を美しい星のまま維持していくことができるでしょう。そのために一人一人の意識の変革が求められます。その意識変革のきっかけを創り、広げていく取り組みをJCI備前が率先して担っていかなければならないと考えます。
《魅力ある東備地域の発信》
東京都市部への人口一極集中が地方都市の人口減少を更に加速させています。このような状況に歯止めをかけるために、都市部にはない東備地域ならではの魅力を再発見し、世の中へ発信していくことが重要です。海や山など自然豊かであり、生活する上での不便も少ないインフラの整備がいきとどいており、子育ての支援も充実しているこの東備地域の魅力を積極的に発信していく取り組みを構築していきます。
【姉妹JCとの交流による学びの創出】
JCI備前は二つの姉妹JCが存在します。一つは、鳥取ブロックにて活動しているJCI境港で、もう一つは、台湾の南部にて活動しているJCI屏東(ピントン)です。両LOMとは姉妹締結以降、毎年のように交流を図り会員同士の絆を深め、それぞれの地域についての情報交換や意見交換などを行ってまいりました。しかし近年は新型コロナウイルスの影響により思うような交流ができておらず、姉妹JCとの交流ならではの他の地域の情報や経済状況を知る機会が減少しています。
他の地域の文化に触れ、その地域特有の社会、経済の情報を得ることは非常に意味があり、知らないものを知ることで新たな世界が広がる可能性もあります。「井の中の蛙大海を知らず」にならないよう地域を担う青年経済人として積極的に学び成長していかなくてはなりません。
【誠の精神を持った地域のリーダーの育成】
あらゆる状況を見据え、どんな苦しい状況でも諦めず、前へ進むための知恵を出し合い、議論を重ね行動していくことがJCIの本質であります。そんな社会の為に率先して行動できる素晴らしいリーダーを育成していくことこそJCIの最大の役割ではないでしょうか。この会に入会し、実際に活動や運動を体験していただくことで、より多くの学びを得ることができ、色々な方々と交流を行うことで、自信の知識量が豊富になり、視野が広がることで今までにない力を発揮することができるリーダーに成長していただけるのだと確信しています。
しかしながらJCI備前も、近年は会員数の減少により一人一人の負担も増し、思うような活動ができにくくなっているのが現状です。本来、一般市民の方々に、より良い社会を推進し、より多くの幸せや学びを提供していく団体が、その所属する会員があまりの忙しさに疲弊しているようでは本末転倒ではないでしょうか。
日本の経済社会の現状は非常に厳しい状況にあり、会員個人の経済状況も同時に苦しくなっていくなか、私は青年会議所活動が会員個々の負担になりすぎないように、それぞれの本業や生活もバランスよく行っていく必要があると考えています。それぞれのライフスタイルを尊重しつつ、時代に合う魅力あるJCI活動を楽しめる環境を構築していくことで、会員の資質は更に向上し、率先して新たな仲間を呼び込むことで、より魅力ある団体へと大きく成長していくと考えています。JCI備前という団体(ツール)を会員個人が有効に活用し、この東備地域や日本に、また会員自身に還元していただくことができれば、地域にとって欠かせない存在になることでしょう。
社会的問題は解決するのではなく、何かのきっかけで解消していきます。東備地域や日本、世界があらゆる問題を改善し明るい豊かな社会を実現していく為、倫理や道徳を重んじる同じ志を持った仲間を増やし、共に活動していくことで、地域の先頭に立ち、どんな苦しい状況でも諦めない健全で屈強なリーダーを輩出することができ、未来の様々な問題を解消していくことで更なる発展に繋がると私は信じています。
【結びに ~『誠』の精神とは】
昨年、JCI備前は創立55周年という節目を迎えました。この長きにわたり、東備地域で活躍するリーダーを輩出してきたJCI備前が、今後も、この混沌とした世の中に希望の光を照らし、正しい道へと変革していくリーダーを生み出していく団体であり続ける事、そしてこの東備地域や日本、世界の真の平和と発展について真剣に考えながら活動する団体であり続ける事、それらすべてが今日まで培ってきた『誠』の精神ではないでしょうか。
誠とはその字の通り「言ったことを成す」という言葉です。そのゆるぎない誠の精神を持って活動する団体であり続けられるよう、2023年度JCI備前会員一同、誠心誠意活動してまいります。
会員紹介

直前理事長
松下 真也
(株)ファーストステージ
代表取締役
〒709-0422
和気郡和気町尺所249-1
☎︎0869-92-1740
広報渉外委員会
会員開発総務委員会

委員長
佐藤 隼
(株)甲矢組
〒705-0011
備前市香登西44-1
☎︎0869-66-8460

委員
今井 陽一郎
関西特殊炉材(株)
代表取締役社長
〒705-0132
備前市三石651-6
☎︎0869-62-0166
輝く東備創造特別室

室長
那須 巧

副室長
西川 祐也

副室長
塚本 結菜

副室長
水野 安浩
岡山ブロック協議会出向

議員
清水 圭介
岡山未来創造会議

委員
塚本 結菜
会員研修委員会

副委員長
今井 陽一郎
夢溢れる岡山創造委員会