【はじめに】
1967 年、一般社団法人備前青年会議所が、全国 345 番目の青年会議所として設立されま した。そして明るい豊かな社会の実現という崇高な理念の元、様々な事業を展開してまいり ました。敬愛する先輩諸兄の弛まぬ努力で熱い想いは引き継がれ、今年で創立 58 年の歩み を進めようとしています。20 歳から 40 歳で構成された私たちの組織は、青年を名乗り活動 しています。私たちが、青年を名乗るのには確固たる想いを抱き、より斬新なアイデアで希 望を持ち、物事に挑戦して夢を追っていかなくてはなりません。また先駆者であるために、 物事の先を読み、時代に即した青年会議所だからできることを、常に考えて活動してまいり ます。
現在、日本では解決しなければならない問題が山積みです。我々の活動エリアである東備 地域も例外ではなく、特に備前市は人口減少・少子高齢化等の多くの問題を抱え、消滅可能 性自治体に挙げられています。この現状を打破するためには我々青年会議所が立ち上がり、 問題解決に向けて動いていかなくてはなりません。
【様々な状況下で活かせる組織運営】
多様な人財から構成される青年会議所は様々な魅力と強みがあります。備前青年会議所は、 厳格なルールと他者を重んじる組織運営を長きにわたり継続したことで、地域のリーダー を多数輩出してきました。本年は、時代に即した組織のあり方を検討し、歴の浅いメンバー にも迅速に青年会議所を理解出来るシステムを作ります。新しい技術やシステム、手法を積 極的に組織に取り入れて実践し、これまでの慣習にとらわれない組織運営にチャレンジし ていきます。青年会議所の活動は、家庭や会社の支えがあり、それぞれが大切な時間を使っ て成り立っています。だからこそ青年会議所での活動は、メンバーのみならず、家庭やビジ ネスに還元されなければなりません。本年度の組織運営から生まれた効果は、家庭やビジネ ス、そして地域へ還元します。
【子どもたちと地域の未来を見据えて】
子どもたちには自分で考える力を養ってほしいと考えます。私たちの子どもの時代よりネ ット環境が良くなった結果、リアルでの人間関係が希薄になり、達成感や充実感や成功体験 ができる機会が少なくなりました。子どもたちの無限の可能性を開花させるために実体験 が必要です。礼儀の大切さ、感謝の心、そして命の尊さを学び、喜びを感じながら心に残る 体験ができる活動を展開していきます。
青年会議所が紡いできた伝統文化を次世代に伝え継承するのは東備エリアの子どもたち やそこに住む人々です。青年会議所の事業で、子どもたちや地域に住む人々に将来を考え、 愛着の持てるこの土地で生活したくなり、次世代へ引き継いでくれる。このような体験の提 供を行います。
【わんぱく相撲の今後について】
わんぱく相撲は毎年開催してきた備前青年会議所の継続事業の中でも看板事業となるも のです。コロナウイルスの感染拡大を経て、参加人数は減少傾向にありますが、数十人が参 加し、依然として地域社会での根強い需要があります。備前青年会議所の会員数が減少して いく中でも、シニアクラブをはじめ多くの方々に支えられてきた結果、地域から必要とされ る事業となりました。
今年は運営体制の見直しを行い、一歩先へと進むためにわんぱく相撲運営委員会の設立 を目指します。これまで内部で完結していた事前準備を、外部の協力者を募って共同で進め ることにより、青年会議所の活動をより多くの人に知ってもらう機会とします。これは、将 来的なメンバー増加や事業拡張への布石となります。
また、相撲には国技としての一面もあります。段階的にではありますが、神事として奉納 されてきた歴史や伝統といった面にも触れながら単なるスポーツ大会に終始しない、勇気 と礼節と感謝を得られる事業にしていきます。
【会員拡大の重要性】
会員拡大は青年会議所の最重要課題と言えます。青年会議所の活動は40歳までと期間が 限られています。自分たちが学んだこと、諸先輩方から受け継いだものを継承し、これから 先へと繋げていくには、より多くの会員の力が必要です。
拡大を実現するには従来の方法に固執することなく、新しい手法を模索することが急務 です。青年会議所のメリットを再提示し、新たな方向性を探ることが必要です。先の失敗か らの反省を生かして、青年会議所の長い歴史と広い人脈、その全国的なネットワークを最大 限に利用します。技術の進歩は多岐にわたり、そのスピードも個人でカバーしきれるもので はありません。青年会議所の人脈を活かし、様々なテーマでの学びの場を定期的に提供し、 青年会議所のメリットを伝え続けることが重要です。また人数の減少はメンバー一人ひとり の負担となって表れます。東備地域には青年会議所以外にも地域のための活動を行っている
団体があります。地域のために頑張っている人たちがいます。お互いに協力しあえる関係性 を築くことで、地域からさらに必要とされる魅力ある団体になります。
【結びに】
第 59 代理事長として 1967 年に備前青年会議所が発足して以来、先輩諸兄の熱い想いと 積極的な行動力によって培われてきた歴史に感謝し、未来永劫続くように伝承していかなけ ればなりません。また、活動を通じて出会った全ての人や経験に感謝しなければなりません。 理事長という役職を全うし、日々学びメンバーと団結し、目標に向かって全力で邁進してま いります。
私は青年会議所という組織に入会していなければ、今の自分はなかったと切実に感じてい ます。
青年会議所の魅力は一言では言い表せません。私は日々の活動を通じ、笑い、泣き、怒り、 喜び、切磋琢磨することで多くの経験と仲間を得る事ができました。青年会議所は単年度制 であり役職や立場が変化し続けるため、1 年ごとに自身の行動を考えることが求められます。 人間は新しい事、難しい事に挑戦した時に成長出来ます。与えられた状況に誠実に向き合い、 行動することで更なる信頼関係の構築と自己成長に繋がります。個々を高め合い、団結して いくことで、個人では達成できない事柄に挑戦していくことが可能となり、ひいては地域、 関係団体と更なる団結をすることで持続可能な地域を形成していくと確信しています。楽し いことばかりではなく、時には逃げ出したくなることもあるでしょう。しかし人生において 乗り越えられない試練は有りません。共に成長し、笑顔で終えられる 1 年になるよう、全力 で活動しましょう。
第59代理事長 松本 宏行